カレン族)バン・フアイ・スア・タオ

メーホンソンカレン族)バン・フアイ・スア・タオ

タイ北部メーホンソンにある首長族(カレン族)の村、バン・フアイ・スア・タオのフォトギャラリーです。

ここメーホンソンには、首長族の村は以下3つあり、以前は最も大きいと言われるナイソイ村に行きましたが、今回はパーイヘ行く途中、フアイ・スア・タオ村を訪れました

バン・フアイ・スア・タオ(フアイ・スア・タオ村)。
以前訪れた一番大きなナイ・ソイ村から比べると、ちょっと小ぢんまりした感じですね。^-^)

このフアイ・スア・タオ村、メーホーンソンにある首長族(カレン族)の3つの村のうち、メーホンソンの街中から一番近いとか。メーホンソンの街中にある初代統治者の像あたりから20分も車で走ると到着です。

  • 掲示板には以下のように説明されています。
    フアイ・スア・タオの人々は、ビルマ(ミャンマー)からの難民で、カレンニー族(赤カレン族)のサブグループであるカヤン族(Kayan)とカヨー族(Kayaw)に属する。

    カヨー族は、一般に耳長族(the long ears or big ears)と言われ、大元のカヤン族とは言語や伝統が異なる。

    村の多くはカヤン族の人々であり、その女性のうち、首にリングを巻く人々は、ハダウン(Padaung)、パドン(padong)、首長(long necks)、もしくは、よりひどい呼び方ではキリン女と呼ばれる。彼ら自身では彼女達のことをカヤンと呼ぶ。...

    The people of Huay Sua Thao are karenni refugees who have fled from persecution in Burma (Myanmar). They belong almost exclusively to one of two Karenni subgroups, the Kayan and the Kayaw.
    The Kayaw, commonly referred to as the long ears or big-ears are a separate group from the Kayan with their own language and traditions.
    The majority of the village inhabitants are Kayan. The ring wearing Kayan women have been called by many names: Padaung, padong, long necks or more crudely giraffe women but they refer to themselves as Kayan. ...

【【バン・フアイ・スア・タオ】】いざ村へ

では早速村を訪れてみましょう。
途中道に川が流れてたりしますが、メーホンソンの街中にある初代統治者の像あたりから車で20分も走ると到着です。
始めは舗装された綺麗な道を進みます
行く途中に見かける風景。コーン畑?
川みたいなことろを渡ります。
始めは舗装された綺麗な道を進みます 行く途中に見かける風景。コーン畑? 川みたいなことろを渡ります。
やって来ましたバン・フアイ・スア・タオ。
入口には、首長族の人形がお出迎え。
村の入り口付近の様子。橋を渡って村に入ります。
やって来ましたバン・フアイ・スア・タオ。
入口には、首長族の人形がお出迎え。
村の入り口付近の様子。橋を渡って村に入ります。
村の入り口付近の様子。以前訪れた一番大きなナイ・ソイ村から比べると、ちょっと小ぢんまりした感じですね。
村の入り口付近の様子。以前訪れた一番大きなナイ・ソイ村から比べると、ちょっと小ぢんまりした感じですね。

【【バン・フアイ・スア・タオ】】村の人々の様子

村やその人々の様子。民族が普通に日常生活を送る村。村や人々には敬意をもって接しましょう。
村やその人々の様子です。
入口にある掲示板には(英語ですが)以下の案内があります。ここはテーマパークとかではなく、民族が普通に日常生活を送る村。村や人々には敬意をもって接しましょう。

  • 私たちはあなた方をお客様として歓迎しますが、この村は人々が日常の生活を送っている村として敬意を払っていただけるようお願いします。ここはテーマパークなどではなく、ゴミを捨てたり、人々の家の中に招待なしに無断で入ったりしないでください。

  • フアイ・スア・タオの人々は、訪問者には慣れており、写真撮影のためにポーズを快くとってくれるが、どうかまず撮影のお願いを最初にしてください。代わりに彼らのお店で何か買い物する、といった手振りでもよいでしょう。

  • 特にリングをしている女性は、訪問客と出来うる限り会話することを嬉しく思います。プライベートな質問をするときには、慎重にお願いします

  • We welcome you as a guest in our village, but as that you respect that it is a village where everybody carries on their daily life. It is not a specially built theme park and as such you should not leave littler or walk into peoples' houses without invitation.
  • The people of Huay Sua Thao are used to visitors and are happy to pose for photos, but please ask first. It would be a good gesture to purchase from their shop in return.
  • The girls who wear the rings, in particular, are often happy to speak to a few visitors to the best of their ability. Please use discretion when it comes to asking personal questions.

色々と問題もあるようで、興味のある方は、こちらを参照してみてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/首長族

  • 首を長くするのは、女性で、それも水曜日に生まれた人だけだそうです。
    なぜ水曜日生まれの女性だけかというと、「その昔、水曜日生まれの女性ばかりが虎に首を噛まれて殺された事があり、この虎の脅威から守るため、水曜日生まれの女性に現在のような首飾りをつけて守った」ということですが、諸説あるようですね。
    (噂では、現在では水曜日生まれ以外の人も、おしゃれ?の為につける、ということを聞いたことがありますが、真偽の程は分かりません)
首にリングをしている女性たち。カヤン族(首長族)ですね。お土産屋さんで笑顔でお出迎え。
首にリングをしている女性たち。カヤン族(首長族)ですね。お土産屋さんで笑顔でお出迎え。
首にリングをしている女性たち。カヤン族(首長族)ですね。お土産屋さんで笑顔でお出迎え。
リングをしている女性。後ろから見たところ。
17重ぐらいのリングを付けてますね。
膝の辺りにもリングをしてます。
リングをしている女性。後ろから見たところ。
17重ぐらいのリングを付けてますね。
膝の辺りにもリングをしてます。
リングを付けてる子供。元気に走ってます。
リングの手入れをしている?子供
リングを付けてる子供。元気に走ってます。 リングの手入れをしている?子供
機織りなどをしている人たち
機織りなどをしている人たち。こちらはカヨー族(耳長族)の方ですね。
機織りなどをしている人たち 機織りなどをしている人たち。こちらはカヨー族(耳長族)の方ですね。

  • ※) 首長族の女性は、本当に首が長いのでしょうか?
    LongNeckカレンの女性の首は、実のところは、長い、というのではなく、首輪によって肩が下に押し付けられて、肩の方が下に落ちた形になってます。結果、首が長く見える、ということです。詳しくは、以下のページで解説されてます。(英語ですが詳しく図解されてます)
    The secret of the giraffe-women,finally revealed.(リンク切れ 2014.11月現在)
    (by Johan Van Roekeghem, Belgium)

女性たちの集まり。何を話してるんでしょうね。
女性たちの集まり。何を話してるんでしょうね。
こちらはカヨー族(耳長族)の方ですね。耳に大きなリングを入れてます。
小さな子供。可愛いですね。
こちらはカヨー族(耳長族)の方ですね。耳に大きなリングを入れてます。 小さな子供。可愛いですね。
お店の横の通りでは、子供たちが集まって遊んでます。
お店の横の通りでは、子供たちが集まって遊んでます。
お店の横の通りでは、子供たちが集まって遊んでます。
首に色々巻いてます。今後リングを付けてくんでしょうか。
お店の横の通りでは、子供たちが集まって遊んでます。 首に色々巻いてます。今後リングを付けてくんでしょうか。
リングを付けた子供たち。
リングを付けた子供たち。
機を織る女性。カヨー族(耳長族)の方ですね。
リングを付けた子供たち。 機を織る女性。カヨー族(耳長族)の方ですね。

【【バン・フアイ・スア・タオ】】その他いろいろ

その他いろいろです。
村の掲示板には、村の人々であるカヤン族の過去の歴史や宗教についてもまとめて記載されています。中々触れることのない内容だけに、とても興味深いですね。
  • カヤン族の移動と信仰
    カヤン族は、青銅器時代にモンゴルから移住し、現在のビルマ(ミャンマー)であるカレンニー州(カヤン州)のサルウィン川の流域に向かって移動を始めて以来、伝統的なカン・クワン信仰を実践している。彼らは1990年代にビルマの軍事政権によりその地を追われるまで、そこに住んでいた。
    カヤンの人々は、キリスト教に改宗した人もいるが、多くの人びとは今も伝統的なカン・クワン信仰を行っており、祭日には古くからの儀式に全ての人々が参加する。

    The Kayan people have practiced their traditional Kan Khwan belief since they emigrated from Mongolia during the Bronze Age and started their wanderings towards the Salween River area in Karenni State (in present day Burma).
    They lived there until they became displaced people in the 1990s as a result of the actions of the Burmese military junta.
    Although some Kayan people have converted to Christianity many still follow their traditional Kan Khwan beliefs and at festive times of the year everyone participates in the ancient ceremonies.
  • カヤン族の神話
    世界は、不滅の創造の神「プー・カブカティン」(Phu Kabukathin)をメインに、二人の創造の神「ピカハオ」(Pikahao)、「カブカバン」(Kabukaban)と4人の使者「マン」(Mann:天国を創造)、「ティ」(Ti:大地を創造)、「ラ・タオン」(La Taon:木と植物を創造)、「ラ・ナン」(La Nan:人と動物を創造)により創られた。
    宇宙の構成要素は、要素各々蜘蛛の巣で繋がっていて、従って地球は蜘蛛の巣により星々や月に繋がっている。世界の創造においては、地球は密度が十分でなく大地や水は流動的であったため、創造主「プー・カブカティン」は大地に小さな支柱を差した。その支柱が大きくなるにつれ、地球も内外7つの層に分かれ固くなった。その支柱は「地球の形成手段」- カヤンの言葉で「カン・フテイン・ボ」と呼ばれた。

    The world was created by the eternal creator god Phu Kabukathin, assisted by two creator deities: Pikahao and Kabukaban and their four Messengers: Mann created heaven, Ti created the earth, La Taon created trees and plants and La Nan created man and animals.
    The components of the universe are linked together by a web; thus the earth is braced to the stars and the moon by a spider's web. At creation earth still lacked density and the land and the water were fluid so the God Phu Kabukathin planted a small post in the ground. As the post grew the earth also grew into seven outer and inner layers and it became firm. The post was named: "The means of formation of earth" - the Kan Htein Bo in Kayan.
  • 支柱「カン・フテイン・ボ」
    世界と人類の安定のため、神より授かった「カン・フテイン・ボ」に敬意を払わなくてはいけない。
    神はまた、生活を導くために人々に7つの戒律を授けた。カヤン族は、その移動の途中途中に「カン・クワン柱」を建てたが、彼らが落ち着いた場所であるデモーソー(Demawso:ミャンマーの地名)に到達するまで長く留まることはなかった。
    その支柱は、創造において唯一自身で光を放つ惑星として崇拝される太陽を、一番上に頂き、続いて太陽の友であり時間を告げる手段である月を置いている。続いてその下には、天辺に天国に行くためには通らなければならない蜘蛛の巣のある不滅の神々がお住まいになられる祭壇と天国と大地をつなぐハシゴである吹き流しがある。支柱「カン・フテイン・ボ」の隣には、神々や森や大地、山や川の守護神に対する捧げものをおく祭壇「カンタン」がある。

    The Kan Htein Bo Poles
    For the stability of the world and mankind everyone should pay homage to the Kan Htein Bo bestowed by God.
    God also gave the people seven commandments to guide their lives. On their wanderings the Kayan often tried to plant Kan Khwan poles, but they never remained firm until they reached Demawso where they settled.
    The pole is comprised of The Sun at the peak - venerated as the only self-illuminating planet in creation.
    Next to it is the Moon, the Sun's mate and man's means of telling the time.
    Then comes the Sanctuary - where the eternal deities reside and the streamer - a ladder connecting heaven and earth, at the top of which is a spider's web which humans must pass through to reach heaven.
    Next to the Kan Htein Bo is a podium, the Kantan, where offerings are placed to the Gods and to the guardians of the woods, lands, mountains and waters.
お土産屋さんが並ぶ中央の通りを少し歩いて行った村の奥の方の様子。
お土産屋さんが並ぶ中央の通りを少し歩いて行った村の奥の方の様子。
こちらは、お店の屋根。葉っぱみたいなものでできてるんでしょうか。
こちらは、お店の屋根。葉っぱみたいなものでできてるんでしょうか。
自転車に乗った子供。
自転車に乗った子供。
お店の様子。こんな感じで売ってます。
カバン。個人的に好きなデザイン。
お店の様子。こんな感じで売ってます。 カバン。個人的に好きなデザイン。
お土産屋さんで売ってる操り人形。
お土産屋さんで売ってる民族衣装。これは子供用ですね。
お土産屋さんで売ってる操り人形。 お土産屋さんで売ってる民族衣装。これは子供用ですね。
入り口付近には、お店が並んでます。
緩やかなパンツなど。
入り口付近には、お店が並んでます。 緩やかなパンツなど。
装飾品ですね。
近くになってたジャックフルーツ。タイ語では「カヌン」ですね。
装飾品ですね。 近くになってたジャックフルーツ。
タイ語では「カヌン」ですね。
咲いてた花。なんていう名の花でしょうね?紫色で綺麗です。
歩いてた犬。
咲いてた花。なんていう名の花でしょうね?紫色で綺麗です。 歩いてた犬。

村の入口にある掲示板。こちらに人々や歴史、宗教などが説明されてます。ここを訪れる方は、是非こちらを見てみてください。

村の入口にある掲示板

バン・ナイ・ソイ(ナイソイ村)に続いて訪れたバン・フアイ・スア・タオ。ここは民族が普通に日常生活を送る村。村や人々には敬意をもって接しましょう。
その暮らしぶりは素朴で、いつまでも独自の文化を守って行ってほしいですね。(・∀・)

カレン族)バン・フアイ・スア・タオ