【タイ北部】ナーン

タイ北部ナーン

タイ北部:ナーンのフォトギャラリーです。

ナーンはバンコクからおよそ670km、タイ北部チェンマイの東方のラオスに隣接するところに位置する県。(県庁所在地はナーン(郡))

仏像が丘の上から町を見下ろすワット・プラタート・カオ・ノイ

訪れた時はチェンマイから車で行ったんですが、途中ご飯食べたりお寺によったりで、チェンマイを朝9時ごろ出て、ランプーンランパーン、プレーと通過し、ナーンには夕方4時ぐらいに到着(およそ7時間)、という感じです。(2013年10月)

調べてみると、ナーンには13世紀に成立した王国(カーオ王国)があったようですね。14世紀には現在の県庁所在地であるナーンに都を移し、15世紀にはタイ北部一帯を治めたランナー・タイ王国に支配されるようになる。ランナータイが16世紀中期にビルマに支配されるとこの地もビルマに占領され、その後18世紀の後半になってビルマの統治から主権が回復(ナーン王国)。その後、19世紀に入ると1893年にはタイと当時インドシナ半島の植民地化を進めていたフランスとの衝突(パークナム事件(シャム危機))が起こり、結果としてナーンは県の大部分をフランスに割譲された、という歴史を持っています。

山に囲まれた自然が豊かな場所で人口の10%は山岳民族のこの地、山に囲まれているがゆえに他の地域からの影響も少なく独自の文化が育ったとか。(外部からは南の方からアクセスしやすかったようで、文化的にも政治的にもスコータイの影響は大きかったようです)

国内に一つしかない四面四体の本尊をお祭りするワット・プーミンをはじめとする多くの寺院、広大な広さを持ち標高は1,980mのプーカー山のある自然豊かなドイ・プーカー国立公園、山の上から視界いっぱいに雲海広がるドイ・サムーダーウ(シーナン国立公園)、山岳民族の暮らす村々など、タイのまた違う側面に出会える場所かも知れませんね。(・∀・)

【ナーン】最も有名な寺院:ワット・プーミン

ナーンにある王室寺院「ワット・プーミン」(Wat Phumin)
ここはナーンにある王室寺院「ワット・プーミン」(Wat Phumin)。
説明書きを要約すると...
ナーン県で最も有名な寺院で、ナーンの統治者プラチャオ・チェタブットプロミン(Phrachao Chetabutpromin)により仏歴2139年(西暦1569年)に建立された。本殿はタイ国内で唯一の様式で、ジャトゥラムック様式( 4方向に出入口のある形)、4方向に向いている仏像ナーガ(蛇神)の体の中央で本殿を支えている形、となっています。
本殿内中央には4つの大きな降魔の仏像(Subduing Mara)が互いに背を向けて4方向を向き鎮座します。内部の壁画は有名で、ジャータカ(お釈迦様の話)、民話、昔のナーンの人々の生活ぶりが描かれています。
本殿の様子。すっきりした外観。
本殿の様子。すっきりした外観。
本殿には横の入り口から入りましたが、こちらが多分正面かな?
本殿には横の入り口から入りましたが、こちらが多分正面かな?
本殿内に鎮座する、4つの仏像。本殿の4つある入口のどこから入っても正面に仏像が出迎えてくれます。スコータイ様式だとか。
本殿内に鎮座する、4つの仏像。本殿の4つある入口のどこから入っても正面に仏像が出迎えてくれます。スコータイ様式だとか。
ランプーンにある寺院ワット・プラ・プッタ・バート・ターク・パーの仏塔も同じような形式ですね。
大きな仏像の下方には、大きな仏像と同じく4つの方向を向いた小さな仏像があります。
大きな仏像の下方には、大きな仏像と同じく4つの方向を向いた小さな仏像があります。
本殿内の有名な壁画。ジャータカ(お釈迦様の話)、民話、昔のナーンの人々の生活ぶりが描かれています。
本殿内の有名な壁画。ジャータカ(お釈迦様の話)、民話、昔のナーンの人々の生活ぶりが描かれています。
壁画の中で、この絵が特に有名のようです。お土産屋さんにもこの絵の土産物を売ってます。
こちらは地獄の様子でしょうか。文字が良く分からない...
壁画の中で、この絵が特に有名のようです。お土産屋さんにもこの絵の土産物を売ってます。 こちらは地獄の様子でしょうか。文字が良く分からない...
偉いお坊様用かな?
仏陀の足跡。お布施のコインが沢山。
お参りする人たち。
偉いお坊様用かな? 仏陀の足跡。お布施のコインが沢山。 お参りする人たち。
丸い屋根の建物がありますが、その中に入ると地獄の様子が。
寺院でたまに見かけるものですね。バンコクの東にあるバンセンとかには大がかりなものがありましたが。
丸い屋根の建物がありますが、その中に入ると地獄の様子が。寺院でたまに見かけるものですね。バンコクの東にあるバンセンとかには大がかりなものがありましたが。
お土産屋さんには、本殿の壁画にある絵がお土産として売られています。
近くのカフェで日本語発見。おおきに~。
寺院横の通りの様子。それほど混雑はしてませんでした。
お土産屋さんには、本殿の壁画にある絵がお土産として売られています。 近くのカフェで日本語発見。おおきに~。 寺院横の通りの様子。それほど混雑はしてませんでした。

【ナーン】雲海広がるドイ・サムーダーウ

覗く朝日に照らされるドイ・サムーダーウからの風景。
ここはシーナン国立公園にあるドイ・サムーダーウ(Doi Smer Dow)。
シーナン国立公園はナーン県を流れるナーン川の両岸に広がる広大な国立公園で、冬の時期の早朝には、流れるナーン川とともにあたり一面雲海の広がる景色が見られます。

訪れたのはまだタイでは雨季の終わりかけの10月末。空がスカッと晴れずに曇りがち(というか辺り一面霧状態)だったのが残念でしたが、時々こぼれる朝日に照らされる風景はとても綺麗でした。
早朝、車で山に登っていく途中。辺り一面霧がかかって前が見えない~
ドイ・サムダーウに到着。寒いし上の方は霧で見えません...
上の方にある看板。標高924メートルと記載されてます。
周りが見えない
早朝、車で山に登っていく途中。辺り一面霧がかかって前が見えない~
上の方も霧で見えない
ドイ・サムダーウに到着。寒いし上の方は霧で見えません...
標高924メートル
上の方にある看板。標高924メートルと記載されてます。
雲海の広がる風景を見ようと泊まり込みで待つ人たち。頑張ってます。みなさん、朝ですよ~。^0^)
上から下の方を見ると、やっぱり霧で見えないです。
テントで待つ人たち
雲海の広がる風景を見ようと泊まり込みで待つ人たち。頑張ってます。みなさん、朝ですよ~。^0^)
上から下の方を見ると...
上から下の方を見ると、やっぱり霧で見えないです。
頂上の風景。晴れていれば、きっと素晴らしい風景が見えるんでしょうけど。
実際には写真に写っている以上に、そこはシャッターチャンスを待つ人、人、人。
晴れていれば...
頂上の風景。晴れていれば、きっと素晴らしい風景が見えるんでしょうけど。
シャッターチャンスを待つ人たち
実際には写真に写っている以上に、そこはシャッターチャンスを待つ人、人、人。
朝日も昇り始め霧も晴れてきて、周りの風景が見えてきます。雲が伝う山々が姿を現しました。
雲が抱く山々の風景
朝日も昇り始め霧も晴れてきて、周りの風景が見えてきます。雲が伝う山々が姿を現しました。
雲の合間に朝日が見えてきました。人の姿が映っていると初日の出みたいな風景ですね。
雲が眼下に漂い、その下にはナーン川が流れます。
スカッと晴れた日に、是非また来てみたい。
雲の合間に朝日が...
雲の合間に朝日が見えてきました。人の姿が映っていると初日の出みたいな風景ですね。
下にはナーン川
雲が眼下に漂い、その下にはナーン川が流れます。
スカッと晴れた日に、是非また来てみたい。
晴れた空を背景にすると、素晴らしい景色になる岩。
反対側も霧と雲で見通しが悪いですが、雲と山の風景が広がります。
キャンプ用のちょっとした施設もあるんですね。朝ごはんの準備かな?
有名な岩?
晴れた空を背景にすると、素晴らしい景色になる岩。
反対側の風景
反対側も霧と雲で見通しが悪いですが、雲と山の風景が広がります。
朝ごはんの準備かな?
キャンプ用のちょっとした施設もあるんですね。朝ごはんの準備かな?

【ナーン】ナーン国立博物館

ナーンの町にあるナーン国立博物館
こちらはナーン国立博物館 (Nan national museum)。2階建てのこの博物館では、先史時代の遺物から、北部タイに住む民族の説明や、様々な時代の仏像、刀剣などを見学できます。個人的には各民族の説明と、色々な様式の仏像の展示がとても詳しく解説されていて、非常に興味深いものでした。
農作業などに使う道具の展示物
民族の展示物。こちらは ミエン族(ヤオ族) (MIEN)の結婚衣装
民族の展示物: こちらはタイ・ルー族の紹介。起源から生活、風習などの説明。
農作業などに使う道具の展示物 民族の展示物。こちらは ミエン族(ヤオ族) (MIEN)の結婚衣装 民族の展示物: こちらはタイ・ルー族の紹介。起源から生活、風習などの説明。
ランナータイの文字で刻まれた石碑
ナーンにあるチャン・カム寺院で発見された石碑。1548年に作られ、寺院の改築について書かれているようです。
アユタヤ様式の仏像
16世紀に作られたアユタヤ様式の仏像。両の手が丸い器を持った形になってます。初めて見ました。
ランナータイの文字で刻まれた石碑
ナーンにあるチャン・カム寺院で発見された石碑。1548年に作られ、寺院の改築について書かれているようです。
ナーンの風習の紹介
毎年9月中旬から10月中旬に行われる儀式の様子。僧侶にお供え物したりして先祖や精霊に感謝を捧げます。
ナーンの風習の紹介
毎年9月中旬から10月中旬に行われる儀式の様子。僧侶にお供え物したりして先祖や精霊に感謝を捧げます。
アユタヤ様式の仏像
16世紀に作られたアユタヤ様式の仏像。両の手が丸い器を持った形になってます。初めて見ました。
両手をあげ手のひらを前に向けている仏像。
ナーン様式の仏像。お顔に特長ありそうですね。
こちらもナーン様式の仏像。起立した姿勢です。
両手をあげ手のひらを前に向けている仏像。 ナーン様式の仏像。お顔に特長ありそうですね。 こちらもナーン様式の仏像。起立した姿勢です。
ナーンの重要な仏像たちの解説
様々な仏像の年代や様式の解説がされています。
ドヴァーラヴァティー時代の焼き物
(ドヴァーラヴァティー王国 - 6世紀~11世紀頃のモン族の王国)
ナーンの重要な仏像たちの解説
様々な仏像の年代や様式の解説がされています。
ドヴァーラヴァティー時代の焼き物
(ドヴァーラヴァティー王国 - 6世紀~11世紀頃のモン族の王国)
刀剣ですね。説明を見逃しました...
御堂。年代等の説明はありませんでした。
刀剣ですね。説明を見逃しました... 御堂。年代等の説明はありませんでした。
博物館前の広場。そこにはタイで一番小さい寺院「ワット・ノイ」があります。(高さ3.35m, 横幅1.98m, 奥行2.34m)
ナーンでは10月中旬から11月中旬にかけてボートレースが行われるようですね。
博物館前の広場。そこにはタイで一番小さい寺院「ワット・ノイ」があります。(高さ3.35m, 横幅1.98m, 奥行2.34m) ナーンでは10月中旬から11月中旬にかけてボートレースが行われるようですね。
博物館内の風景。ござっぱりしています。
タイでよく見る黄色い花。個人的にはお気に入り。
広場の外でお菓子売ってました。日本語で「お菓子はおいしい」って書いてある~。^-^)
博物館内の風景。ござっぱりしています。 タイでよく見る黄色い花。個人的にはお気に入り。 広場の外でお菓子売ってました。日本語で「お菓子はおいしい」って書いてある~。^-^)

【ナーン】丘から一望:ワット・プラタート・カオ・ノイ

ナーンの小高い丘の上にある寺院、「ワット・プラタート・カオ・ノイ」。(Wat Phrathat Khao Noi). 本殿や仏塔は1283年に完成したとか。
丘からの眺めは素晴らしく、ナーンの町全体が見渡せます。この丘の上には仏像が立ち、町全体を見守ってるんですね。
左手に仏塔が見えます。右の建物は仏像が祭られています。
1283年に完成された仏塔。中には仏陀の遺骨が納められているそうです。工事中でしたね。
境内の様子
左手に仏塔が見えます。右の建物は仏像が祭られています。
寺院内の仏塔
1283.年に完成された仏塔。中には仏陀の遺骨が納められているそうです。工事中でしたね。
小高い丘に立つ仏像。ナーンの町全体を見守ります。
丘の上から町全体を見守る立仏
小高い丘に立つ仏像。ナーンの町全体を見守ります。
町全体が見渡せます。澄み切った青空だったら、もっと良かったんですけどね。
丘からの景観
町全体が見渡せます。澄み切った青空だったら、もっと良かったんですけどね。
タイによくある寺院につながる長い階段
屋根が2重になった造りですね。
本殿内にお祭りされている仏像
ながーい階段
タイによくある寺院につながる長い階段
本殿
屋根が2重になった造りですね。
お祭りされている仏像
本殿内にお祭りされている仏像

【ナーン】夜の市場を散策

タイの旅行の楽しみの一つに、夜の市場の散策があります。(私の場合はですよ ^-^;) )
特にいろいろと買うわけではないんですが(ごめんなさい!)、夜の街の風景や人々で賑わう市場を見て回るのがいつもとても楽しみ。ナーンの夜のどんな風景を見せてくれるでしょうか。
泊まってるホテルから、こんな感じの通りをブラブラと市場の方へ。結構な賑わいを感じます。
町をブラブラ
泊まってるホテルから、こんな感じの通りをブラブラと市場の方へ。結構な賑わいを感じます。
市場へ行く途中にも、野菜とか沢山売ってますね。
通りにも売ってます
市場へ行く途中にも、野菜とか沢山売ってますね。
さぁ、やって来ました。こちらがホテル近くのナーンの市場。市場の名前は確認してませんが、まだ暗くなる前から沢山の人が訪れているようですね。バイクの二人乗りはタイでは基本でしょうか。
やってきました、市場です
さぁ、やって来ました。こちらがホテル近くのナーンの市場。市場の名前は確認してませんが、まだ暗くなる前から沢山の人が訪れているようですね。バイクの二人乗りはタイでは基本でしょうか。
食べ物が沢山売られてます。ちょっとごちゃごちゃした雰囲気が好き。こちらで夜食のピーナッツとかフルーツとか購入して、ホテルへ戻りました。^-^)
市場の中へ
食べ物が沢山売られてます。ちょっとごちゃごちゃした雰囲気が好き。こちらで夜食のピーナッツとかフルーツとか購入して、ホテルへ戻りました。^-^)
こちらでは雑貨が沢山あります。右に見える吊るされているものはなんでしょう?
スペースに入れなかったのかな?市場の敷地内では道端でも色々と売ってます。
雑貨が沢山
こちらでは雑貨が沢山あります。右に見える吊るされているものはなんでしょう?
道端でも商売商売
スペースに入れなかったのかな?市場の敷地内では道端でも色々と売ってます。
沢山バナナが並んでますね。一房25バーツとか30バーツ(75円とか90円とかぐらい)
市場や寺院などではよく見る宝くじ売り
バナナ
沢山バナナが並んでますね。一房25バーツとか30バーツ(75円とか90円とかぐらい)
宝くじ
市場や寺院などではよく見る宝くじ売り
ふと空を見上げると、コウモリが大群で飛び交ってます。
通りで見かけたコインランドリー。旅行者用でしょうか。
コウモリの大群
ふと空を見上げると、コウモリが大群で飛び交ってます。
コインランドリー
通りで見かけたコインランドリー。旅行者用でしょうか。

【ナーン】不思議な風景:サオ・ディン・ナー・ノイ

タイで国内を色々と回っているとたまに見かける風景、ここはナーンのシーナン国立公園内にある「サオ・ディン・ナー・ノイ」(Sao Din Na Noi)。ナーンの町から60kmほどのところにあります。
地球が寒冷化する第三期(Tertiary Period - 約6400万年前~260万年前)の後半、地殻の変動、水や風の寝食によってできたとか。
隣の県プレーや、タイ中部でいえばバンコクの隣のラーチャブリーでも同様の風景に出合うことがありますが、地球が寒冷化する第三期(Tertiary Period - 約6500万年前~260万年前)の後半、地殻の変動や水や風の寝食によってできたとか。かつては海の底だったようですね。
旧石器時代の腕輪や斧なども発見され、ナーンの国立博物館に展示されています。
面白い形ですね。想像を超える期間をかけて、こういった形ができるんですね。
孤島のように立つ変わった形。
面白い形ですね。想像を超える期間をかけて、こういった形ができるんですね。
ちょっと離れてみたところ。
ちょっと離れてみたところ。 孤島のように立つ変わった形。
とても広い場所が全体にこのような変わった景色。曇り空がとても残念。訪れた時は早朝だけに、他の観光客はいませんでした。^-^;)
とても広い場所が全体にこのような変わった景色。曇り空がとても残念。訪れた時は早朝だけに、他の観光客はいませんでした。^-^;)
近寄ってみたところ。表面はザラザラした感じですね。
近寄ってみたところ。表面はザラザラした感じですね。
近寄ってみたところ。表面はザラザラした感じですね。
その他の風景です。
その他の風景です。
サオディンナーノイのその他の風景です。曇り空で、他の人もいない早朝でちょっと寂しかったです。^-^;)

名前しか聞いたことがなかったナーン。日本人には馴染みのない場所かもしれませんが、大自然に囲まれた歴史豊かな場所でした。

ワット・プーミンの有名な壁画、タイの色々なところで見られるトイレの入り口の男性女性の絵のルーツなのかな?と思ったりして。(^o^)

【タイ北部】ナーン